今日、経済産業省のプロジェクトチームが、再生可能エネルギーの全量買い取り制度の導入に向けて4案をまとめ試算を公表した。全国で説明会を開き、夏に制度を決定、早ければ11年度の制度開始を目指す。その4つの案とは
対象範囲 | 地熱・風力・太陽光等すべての再々可能エネルギー |
太陽光以外は新設のみ
|
||
買取範囲 |
全量
|
余剰分
|
||
買取期間 |
20年
|
20年
|
20年
|
15年
|
CO2削減量 |
ー2.5%
|
ー2.5%
|
ー2.3%
|
ー1.95%
|
1家庭当たり 月額負担額 |
522円
|
288円
|
204円
|
159円
|
である。(いずれも10年後の数値)
詳細な資料は経済産業省のHPで公開されている。まだつぶさに読んでいないが、パッと見の疑問。
(1)買い取り価格は1kWh当たりいくらで設定されているのか。48円がなのか。雑誌NEWTONムックによると、「経済産業省は日本型FIT制度において、年々買取金額を値下げし、5年後には新制度実施前の金額であった24円に戻す」と書いてある。ということは、いくらで計算しているのだろ?
(2)住宅用太陽光発電設置件数は、何件で設定しているのだろう?温暖化ガス25%を削減するための2020年までの政府制作ロードマップに、「太陽光発電では、家庭用で現在の30倍以上の1000万世帯に、工場などの 産業用では100倍以上の4300万kWに引き上げる」と記述してある。本当に1000万世帯で計算しているのだろうか。もっと少ない世帯数で計算しているはずだ。
(3)CO2の削減量は10年後、最大で-2.5%である。2020年にCO2を-20%削減するという鳩山首相の目標とはほど遠い。
(4)これ以外の制度もあるだろう。全量買い取り制は、屋根貸し状態で省エネ意識が働かない恐れがある。しかし、太陽光発電システムを大きく普及するためには、買取制度を充実させなければならない。そのためには、買取単価を上げることも検討すべきではないか。全量買取制と同じ額にするためには、買取単価を1.7倍に上げればよい。また、全量買取制ではないので、省エネ意識も働くため、月額負担額は522円や288円を下回るだろう。
以上が疑問点や意見。いずれにしても国民一人一人に負担がかかる税金のようなものだ。幅広く意見を述べるべきだと思う。経済産業省では、平成22年4月7日まで意見を募集している。
買い取り単価に関しては、ニュースで分かった。
住宅用は42円、産業用は20円で、20年間の買い取りだそうだ。
[…] のだろうか。発電した量のうち売る分の比率=余剰電力比率の統計を取ったものがある。3月24日に開催された経済産業省の「再生可能エネルギーの全量買取に関するプロジェクトチー […]
[…] 各種新聞記事による、と「経済産業省は21日、電力会社に太陽光や風力など再生可能エネルギーで発電した電気の全量買い取りを義務づける制度をめぐり、電気料金への上乗せによる家庭の負担を、導入から10年後に標準的な世帯で月額150~200円程度とする案をまとめた。制度の枠組みを検討している有識者会合に23日に提示。その後、年内をめどに価格設定などの詳細を詰める」そうだ。 今年の3月24日に、試算案を6種類提示した(PDFファイル)。その案と比較すると、 […]
Comment feed