グリーンリンケージ倶楽部(PDF)に関しては、いくつかWebで紹介がある。参考に読んで欲しい。
肯定的なものもあるが、一言で言うと、「入会したら無償でクレジットを提供しなければならないということと、二重に他のクレジット取引ができないということ」
後者の方は、まあ当たり前。問題は一つ目の無償で排出権を提供することである。私が、初めてグリーンリンケージ倶楽部に関して知ったのは、今年の4月28日に開催されたPV-NETの太陽光発電所長大集合の会合。東京で開催されたので当然参加できなかったがUSTで視聴した。そこで、問題点を指摘された。その当時の問題点は、国に対する補助金申請書に、「個人で申請の場合、排出削減事業への参加することが要件になって」おり、「わからない人は、グリーンリンケージ倶楽部に参加するに○をつけてください」となっていた点である。前者は構わないのだが、後者が問題。「わからない人はグリーンリンケージ倶楽部に○を付けろ」と。これでは、貴重な排出権を国に無償で差し出すことになってしまう。都道府県によっては大分県のように県の「おおいた太陽光倶楽部」に参加するのが必須で、グリーンリンケージ倶楽部に参加してはいけないところもある。そういう点を無視して、わからない人はグリーンリンケージ倶楽部に参加しろと言うのは、ひどい話である。
現在は、その点は多少変更されている。補助金申込書には下記のような記述になっている。
しかし、実績報告書にはもっときつく下記のようになっている。
グリーンリンケージ倶楽部を選択しなかった時、どこの団体に売るか、具体的な名前を書けとなっている。この点についてJ-PECに問い合わせた。そうすると、「書いたからと言ってそこの団体と本当に契約したかそこまでは調査しない」という話だった。
グリーン電力の売買を取り扱っている団体は、日本では30位有るそうだ。その中から良いところを選ぶと良いが、私自身は太陽光発電ネットワーク(PV-NET)に参加している。ここはNPO法人だし、様々な活動をしているの信用できると思う。また、私の場合は愛知県のグリーン電力証書供給元創出事業のモニターでもあるので、総発電電力計の設置には補助が出て、費用がかからなかった。ただ、年会費が3000円かかる。じゃあ、売ったグリーン電力はいくらかというと、以前ブログに書いたように2820円。年会費には満たない。また、私の場合は補助が出て無償だった総発電電力計の設置は、通常2~3万円かかる。そういうことを考えると到底元は取りにくい。だからといって国にただで差し出すのもしゃくに障る。PV-NETの場合は、昨日のブログで書いたように健康診断が受けられたり、他の発電所と比較したり、交流が出来たり、様々な情報が入ってくるメリットもある。と言うわけで、手続き代行者である弊社で私が書類を書く時は、とりあえずグリーンリンケージ倶楽部は選択せず、後でも変更できると思うのでPV-NETと書いておくことにしている。この点はお客さんによく説明して、お客さんが納得してもらえればグリーンリンケージ倶楽部でも構わないと思う。ただ、説明もせずにグリーンリンケージ倶楽部に○を付けるのは反対だ。この点、業者は正しい知識を持ってお客さんにグリーンリンケージ倶楽部に関してよく説明することが大事だと思う。
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