先日登録したフォトボロイドEMIKOの発電予想値の信憑性を検証した。まず、わが家の場合、南西5度、屋根傾斜角20度、シャープND153-AUを25枚設置し、設置kWは3.825kW。これらの値を入力して以下のような発電予想値を得た。
月
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予測発電量
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2010年5月
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411.7 kWh
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2010年6月
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359.4 kWh
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2010年7月
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381.0 kWh
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2010年8月
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391.9 kWh
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2010年9月
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354.9 kWh
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2010年10月
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332.4 kWh
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2010年11月
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313.5 kWh
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2010年12月
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320.7 kWh
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2011年1月
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345.0 kWh
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2011年2月
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354.0 kWh
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2011年3月
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393.7 kWh
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2011年4月
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391.0 kWh
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合計
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4349.2 kWh
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この値の正当性を評価する。まず、フォトボロイドEMIKOのページには、「独自のアルゴリズムを用いて、お客様がお住まいの地域、太陽光発電システムの仕様から自動計算しています」と書いてあるだけで、計算基準が一切公開されていない。この点だけで、大きなマイナス。
次に、シャープのシミュレーションを利用して独自の計算を行った。当然、細かい算出基準や、ロス基準が明記してある。名古屋の年間発電量を利用して、わが家に合うように計算した。シミュレーションでは4.16kWのため、3.825/4.16を掛けた。また、南西5度、屋根傾斜角20度であるため、98.3%を掛けた。そうして求めた値が次の表。
月
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予測発電量
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2010年5月
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398.6 kWh
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2010年6月
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313.6 kWh
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2010年7月
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329.9 kWh
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2010年8月
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370.6 kWh
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2010年9月
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311.8 kWh
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2010年10月
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326.3 kWh
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2010年11月
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293.7 kWh
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2010年12月
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310.9 kWh
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2011年1月
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336.2 kWh
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2011年2月
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331.7 kWh
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2011年3月
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390.5 kWh
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2010年4月
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369.7 kWh
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4083.5 kWh
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結果、合計を見ればわかるが、フォトボロイドEMIKOの方がかなり多い。
そこで、もう一つ別のサイトで検証してみた。省エネドットコムの発電シミュレーターを利用した。条件は「愛知県に4.22kWの太陽光発電システムを設置し、屋根の傾斜角が20度、南側の屋根の方位が南だった場合」。結果は年間予想発電量は4560kWh。これに、3.825/4.22を掛けた値が4132.2kWh。ここでも、フォトボロイドEMIKOの値より少ない。
以上2つの検証からわかるように、フォトボロイドEMIKOの予想発電量はかなり高めになっている。この値をそのまま予想発電量として扱うには問題があると思う。既設のユーザーが自身のデータを入力して保存するには良いと思うが。
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