著者がこの本を書ききっかけとなったのは、埼玉に住むあるおばあさんとの出会い。太陽光発電システムの不具合に気づき、太陽電池メーカーや施工業者、電力会社に幾度も相談したが、何の具体的な解決策も示してもらえず、途方に暮れていた。一度も点検にこない施工業者からFaxでパワーコンディショナーの取り替え費用の見積書(36万円)が送られてきて、それで解決するのか明確な回答がなかったそうだ。そのおばあさんから頼まれて、何の器具もなかったが屋根に登って数時間の作業でわかったことは、パワーコンディショナーの不具合でなく、単に太陽電池モジュール同士のケーブル接続が外れていただけのことだった。このような簡単な不具合なのに業者などが即座に発見することも出来なかった現実を目の当たりにして「太陽光発電はメンテナンス・フリー」といううたい文句に大きな疑問を持った。このおばあさんみたいに困った人がたくさん居るのではないかと思いPVRessQという活動を始め、その現地調査事例集みたいなものを広めようと筆を執ったそうだ。
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